Kuwaken blog
日々是奮闘記
「春一番」
2026-03-04
鹿児島地方気象台は3日、昨年より12日遅く宮崎県を含む九州南部・奄美地方で「春一番」が吹いたと発表しました。
春の訪れを告げる風物詩ともいえる「春一番」ですが、実は、キャンディーズの「春一番」の詩にあるような、優しく温かい言葉のニュアンスとはかけ離れた悲しい歴史(長県壱岐の語り継がれている海難事故)があることをご存じだろうか。
玄界灘を見下ろす丘には、「春一番の海難記」と題した銘板があります。
「銘板の要旨」
地元の漁師たちは早春に吹く「春一番」「春一」と呼ばれる南の暴風をおそれていたが、その日は快晴で出漁日和だった。
4、5人乗りの小型の漁船群が出漁し、「喜三郎曽根(きさぶろうそね)」と呼ばれる鯛の好漁場で、延縄漁(はえなわりょう)を始めた。延縄漁とは、1本の幹縄(みきなわ)に多数の枝縄(えだなわ)を付け、枝縄の先端に針を付けて魚を釣り上げる漁法だ。
しかし、南の水平線に黒雲が湧き上がるのを発見した漁師が「春一だ!」と叫ぶと、船がことごとく仕掛けたばかりの延縄を切り捨てて壱岐に戻ろうとした。だが、強烈な南風は海上を吹き荒れ、小山のような怒涛(どとう)が漁船をもてあそび、漁師たちはなすすべもなく、船もろとも海中に消え去っていった……。
「ご安全に!!」




