Kuwaken blog
日々是奮闘記
「未来に残したい伝統工法」
2024-10-24
都の泉酒造の解体現場に行って来ました。
今日は、倉庫として使われていた建物の、外壁と内部の土壁を手作業で壊す作業中でした。
壁は、竹小舞の土壁です。
先人が、手間暇掛けて造った小竹舞の土壁を壊すのを見つめながら、複雑な気持ちになりました。
小竹舞の土壁は、未来に残したい日本の伝統工法ではないでしょうか。
竹小舞とは、土壁の下地に使う細い竹のことです。 土壁の下地を小舞といい、竹などの素材を格子状に編み込んで構成されています。 また土蔵など塗りが厚い場合は、竹の代わりに木などを用います。
竹小舞の土壁は、小舞竹を格子状に編み込み、両面から藁(ワラ)を混ぜた土を何重にも塗り重ねて塗っていく伝統的な工法です。 調湿性に優れているため、蓄熱効果や内部結露対策に効果がある他、耐震強度も上がります。また、100%自然素材であることから、シックハウスなどの心配もありません。
「ご安全に!!」